「彼らが本気で編むときは 」見てきました。タイトルからは想像できない 素敵な映画でした。(2017年2月公開作品 )
※ ネタバレではないけど 始まりの部分を描写します。
乱雑に散らかった部屋に 小学生の少女 トモが 「コンビニおにぎり」だけを頼りに 留守番して生きている。
深夜に帰ってきた母親(ミムラ )は 酔っていた。トモが 布団の中で 母親の様子を窺っているが 母親は 「ああシンド」 の一言だけ発して 自分の布団に倒れこむ。
翌朝 通学のため 眼が覚めると 母親も起き出してきたが 娘に愛情を与える気持ちもない。
小学校では クラスメイトの女子トークの横に いじめられている男の子がいる。
その子 カイは トモに 微かな憧れの感情を持って 通学路で待っていたが トモは その行為をキモいと感じていた。
(カイもまた 特別な悩みを抱えていた。 )
帰宅して 自宅の部屋に入ると やはり母親は いなかった。
テーブルの上に 小さなメモ書きと お金が少し置いてあった。
そう 母親は 母親である前に女であった。家を出て行ったのは 今回が初めてではなかった。
トモは 一人 となり町に住むおじさんマキオ(母親の弟 桐谷健太 )を訪ねて マキオの勤める書店へ。
そう 彼女には頼るべき大人は マキオだけだった。
一緒の帰り道 「以前と違うことがある 」とマキオは トモに言った。
「一緒に住んでいる女性がいる。それが ちょっと変わった人なんだ。でも トモが来るのを とっても楽しみにしている」と付け加えた。
彼女 というのが リンコさん、配役は なんと 生田斗真さんだった。
そう!タイトルも ボク好みではないし、主要テーマも LGBT という あまり見たい気持ちにならない映画だった。
でも そんなテーマでも なにか わかることがあるのではないか と 恐る恐る見た訳です。
主人公は 生田斗真 となってるけど 実際は トモ役の 柿原りんか(新人 子役 )じゃないのかな。
彼女が かわいらしいです。
育児放棄された彼女が なんとか幸せになって!という気持ちで スクリーンを食い入るように見ました。
監督 は まだ見ていないのですが いつか見てみたい 「かもめ食堂」の女性監督 萩上直子。
トランスジェンダーの彼女の 少年時代も振り返り、また リンコの性同一障害を認めて優しく育ててくれた母親。
リンコが 勤める老人ホームには マキオの母親であり トモの祖母が入所していた。彼女は認知症だった。リンコとマキオの出会いは、献身的に自分の母を介護するリンコに、マキオが一目惚れしたのであった。
リンコの同僚には 門脇麦さんが 普通に 接している。
いじめられている少年 その良識人ぽいが それ故に 常識的な 非常識をしてしまう母親に小池栄子。
普通に生きていくだけなのに ちょっとしたことで 傷つくリンコと その周りの人々。
編み物をすることで いろんな嫌なことを忘れる努力。そして 煩悩を無くすために 編み物をするリンコ。
周りに そんな人がいないので わからないけど もし同じシチュエーションにあったら 優しく接することが大事だと 思えました。